乙女塾との邂逅
2023年1月15日に開催された宮前真樹ちゃんの「1/2C LIVE」、主に夜の部について書きます。
人に伝えるためのレポートというより、ただ純粋に自分の感想です。
もしかしたら初めてこのブログを見る人もいるかもしれないので簡単に自己紹介すると、大声で自分の歳を言うのもかなり躊躇する年齢になってしまったけど、わたしは今32歳で16歳くらいの時に動画サイトでCoCoを知りアイドルを好きになりました。
乙女塾を中心に85~95年くらいのアイドルが好きで、特に好きなのはQlairです。
でも好きになった瞬間からQlairの存在しない世界を生きてきて、Qlairに会うのが夢だけど絶対叶わないだろうなと思いながら生きていました。
あの時までは。
宮前真樹ちゃんが誕生日を記念して久しぶりにライブをすると決まり、その時点でなにがなんでも行こうと思っていたら、まさか元Qlairの今井佐知子さんがゲストだと発表されたのが昨年の秋頃。
嬉しいに決まってるんだけど、いざさっちゃんを見られるんだと決まっても全く実感が湧かなかった。
そこから怒涛のチケ取りにグッズ通販に……長かったようであっという間の四ヶ月でした。
今回のライブの自分のテーマが「これが最初で最後の機会だとしても絶対に後悔しない」でした。
ライブの前日の深夜、スタッフさんに預けようと思ってさっちゃんに手紙を書いた。
伝えたいことがありすぎるのに何を書けばいいのかわからなくて、大量に便箋を無駄にしてしまった。
たった一枚の手紙を書くのに二時間かかった。
当日の朝電車で会場のある池袋に向かっていても、長年追い続けた人のお姿を見られるという実感は全く湧いてこなかった。
アイドル好きのフォロワーと早めに集まり、語りながらご飯を食べて昼の部へ参加。
昼の部はトーク&ライブで、木原さん以外の出演者が「春・ミルキィウェイ」のイントロで登場。
そのまま「こんにちはー!」と始まるのかと思いきや、まさかのいきなり歌唱。正直この時点でやばかった。
トークは質問にゲストが答える形式で、令和にもなって「アイドル・オン・ステージ」の話をするイベントは他にないだろう。
歌はゲストのソロ曲のあと木原さん以外で「夏の友達」「ささやかな誘惑」、その後少し長めのトークで終了でした。
終演後ドリンク交換に並んでいると「松野・今井チェキ、限定で売ってまーす!」と聞こえてきて、ドリンクなんてどうでもいいわと慌てて声のした方へ。
二人のツーショのサイン入りチェキが販売されていて即購入。事前情報が何もなかったのでまさかこんなものを売っているとは……!
会場から出てご飯を食べながら参加した人のツイートを見ていると「物販コーナーにあみちゃん・さっちゃんが現れた」というツイートを発見し「何それずるい!!!!」とその時は思った。
でも今思うと、昼に出演していないあみちゃん・さっちゃんにそのタイミングで対面してしまうと夜の感動が薄れてしまうなーと思ったので、このタイミングで二人の姿を見なくて逆に良かったなと今は思ってる。
夜の部、整列していても会場に入っても、さっちゃんを見られるという実感は驚くほどわかなかった。
会場は満員で、あの頃から30年以上経った今でもCoCoや真樹ちゃんを愛している人がこんなにもいるんだなと思うと、それってすごいことだなと思った。
ライブはアコースティックギター演奏の真樹ちゃんソロコーナー「明日の恋」でしっとりスタート。
スカート部分がチュール風のドレスに、白のジージャンを羽織り、足元はスニーカー。
ドレスにジージャンとスニーカーを合わせるというスタイルがめちゃくちゃ格好良い。
のちにMCでそのドレスが「You’re my tresure」だと明かされる。
何十年も前の衣装が綺麗に保管されてるのってすごいなとまず思った。
その衣装が既製品なのかオリジナルなのかわからないけど、時を超えて大切な日に身に纏いたいと思ってもらえる服ってものすごく素敵だなと思って、わたしもそういう服を生み出せるようになりたいなと思いながらその話を聞いていた。
「ひまわり」で真樹ちゃんが結構ぐっと来ていて、こっちもやばかった。
真樹ちゃんが捌けるとスクリーンに1979の写真が。
早速来た……。
1979の舞台のダイジェストと解説のあと、ケラさんからのバースディメッセージ。
真樹ちゃん、あみちゃん、と歌いながら順に登場する。
この時点で次、あと数秒後にさっちゃんが出てくるってわかってるのに、本当にギリギリまで「来るの?本当に来るの?」って感じだった。
そしてついにさっちゃんが出てくる。
今井佐知子、実在してた……そう思った瞬間だった。
真樹ちゃんには何度か会ったことあるし、あみちゃんも芸能ではないけど顔出しでずっと活動されているから、存在してる人だってわかってたけど、わたしにとって、Qlairは、今井佐知子は歴史上の人物だった。
(“今井佐知子”ってついフルネームで言ってしまうのは、”織田信長””坂本龍馬”みたいなのと同じ感覚)
ツイッターをはじめた時点で存在してるんだと思ったけど、ネットの向こう側の人だからやっぱり遠い世界の人だったけど、生身の人間を見ると当たり前なんだけど「同じ世界に生きてる……!!」って感動した。
わたしはさっちゃんを見た瞬間「うわぁぁぁぁぁぁぁ」って涙で視界ぐちゃぐちゃになるくらい泣き崩れるかなと思ってたけど、泣いてはいるけどもういろんな感情が一周二週どころか四週くらいしているのか、「今井佐知子だ…………」って意外にも冷静な気持ちで見てた。
この日昼間にファミレスで1979のTOKIOの話をしていたので、めちゃくちゃタイムリーな話題が出てきて笑った。
乙女塾に関するMCでは早苗ちゃんや優子ちゃんなど懐かしい名前が出ていた。
初めてさっちゃんを見た印象は「この人めっっちゃ喋るな」でした。
久しぶりにステージに立つということが全然感じられなかった。表舞台を去ってから何十年もの時間がその間にあったとは心底思えないくらいステージの似合う人だった。
三人の衣装は1979Tシャツをアレンジしたもの。
(わたしが作らせていただきました。ありがとうございました)
衣装に関するトークでありがたいことに名前を出していただけて意味わからなすぎて、一人「うわぁぁぁぁぁぁぁ」ってなってしまって「ちょっと待って!!ちょっと待って!!!!」って感じなのに世界は進んでいって歌唱に。
「それではQlairのナンバーでSUMMER LOVER大作戦!」
まさかのサマラバ!!!
でもさっきの件のテンパりすぎて、ここを一番に記憶に焼き付けたかったのに、正直ここの記憶があまりありません…………。
そして次の「リトル☆デイト」がすごかった。
一気に空気感が変わった。
真樹ちゃんとさっちゃんは自分の曲じゃないし、当時10代の女の子が歌っていたのに、”今”の三人が歌っていても全く違和感がなく、完全に今の自分達のものにしていた。
三人が「元アイドル」から完全に「アイドル」に戻った瞬間だったと思う。めちゃくちゃ熱かった。
これをここの会場にいる人しか見られないのは本当に勿体無い。もっと多くの人に見てもらいたかった。
それくらいすごかった。
ちなみにこの二曲は真樹ちゃんが選曲とのこと。
結構「何歌うんだろう」と考えていたんだけど、予想外の選択でした。
トークではこの三人に何かやりたいねー的なことを話していた。
そんなことあったら嬉しいけど、なくても後悔しないようにとにかくわたしはこのライブを大事にしたい。
最後の一曲は乙女塾祭りで披露した「ふたりの愛ランド」で1979コーナーは終了。
このコーナーこんなに本格的に踊ると思ってなくて本当にびっくりした……。
わたしの乙女塾はここからやっと始まったと言っても過言ではない……。
その後三浦理恵子ちゃんからのメッセージのあと4CoCoコーナー。
真樹ちゃん、田中有紀美ちゃん、中川雅子さん、森下純菜さんの4人でCoCoのダンスを再現するコーナー。
衣装がCoCoっぽくてめちゃくちゃ可愛かった。
確かに真樹ちゃん以外はCoCoのメンバーじゃないけど、こんな風に目の前で歌って踊られると、
わたしには「CoCoがいる……」と思えた瞬間だった。
「雨のジェラシー」の傘を持ってる四人のシルエットが確かにCoCoだった。
結局わたしは当時を知らないし思い出も何もないので、目の前にある情報だけを純粋に楽しめるのが後追いでラッキーだったなと思う。
「あの頃と違う」って感覚もなければ、比較対象も何もないから、全部新しいものを見るような気持ちで楽しんでいた。
これがこの日にとっては間違いなくCoCoだった。
やっぱり生ってビデオや動画とは全然違うんだなーって思った。
ハコムスのときもそうだったけど、好きだった時代を疑似体験できて、グループとしてのCoCoを見ることが出来てこの再現コーナーをやってくれたのは本当に嬉しかった。
メイキング映像のあと、真樹ちゃんソロコーナー。
チェックのシャツにチュールスカートにデニム。真樹ちゃんらしい服装だなと。
もっと綺麗なドレスとかだって着ることできたと思うのに、あえてこういう特別じゃないスタイルを選ぶのも素敵だなと思った。
「幸せかもね」の「幸せかーい!」のコールを聞いて「おお!!本物だ!!」思った。
「君を行く」本当にいい歌。未来はここからだよね、ほんと。
真樹ちゃんは自分の歌のことを「あの頃と変わらない(笑)」みたいに言ってたけど真樹ちゃんの歌声は心地よくてとても好きだ。
終わってしまうのが勿体無い、もっと続いてほしいと思っていてもライブは終わる……。
ラストは「シャボンのため息」で本編が終わり、アンコールでは「夢へのポジション」そして「EQUALロマンス」。
真樹ちゃん今まで歌ってこなかったのにステージに立っている姿が久しぶりとは思えなくて本当にきれいで輝いていた。
全体を通して可愛らしい曲多めで、真樹ちゃんがあの頃の続きとして「アイドル」としてのステージを作り上げてくださったことが本当に嬉しい。
そこにさらに令和になった今でも真樹ちゃんが好きな人、CoCoが好きな人がこんなにもたくさんいるんだなと思うとすごい熱いよね。
三十年以上も経つのにこんなにも愛されているのって本当にすごいだと思う。
終演後ロビーに出てとりあえずアクスタを無事購入。よかった。
そしてあみちゃん・さっちゃんがいる物販コーナーへ。
今回対面物販なしと書いていたので、この二人に会って話せるとし思っていなかった。
すぐそこにいるのがめちゃくちゃ怖かったんだけど、恐る恐る物販へ。
いざ、大好きな人を前に何話してたのかは正直記憶は定かではない。
もしもQlairに会えたらとにかくあの頃Qlairでいてくださったことに対しての感謝を伝えたいと思っていたど、本人前にすると真っ白になるね。
もっとちゃんと伝えられたらよかったのに。
結局ずっと好きでした、会えて嬉しいです、出演してくださってありがとうございます、そんな定形文しか言えなかった。
わたしがさっちゃんと話したあと、後ろに並んでいた方に「よかったですね、やっと会えましたね!!」と声をかけていただけたんだけど、その方がわたしが10代の頃にやってた乙女塾ブログの頃から今でもずっと見てくださっていた方でした。エモ。
チェキは買いすぎて後ろの方の人が買えなかったら申し訳ないので、その辺は様子を見ながら追加で買い足して話させてもらったけど、結局同じことしか言えてない。
やっとこの人に会えたのかと思うと、嬉しい反面、目の前にいることが本当に不思議すぎて現実味がなかった。
わたしが一人で勝手に積み重ねてきた時間が長すぎて重すぎて、物販用のテーブル一枚挟んだだけの距離に存在しているのが最後の最後まで、というか正直今でも本当に信じられない。
最後出口でお送りしてくれている真樹ちゃんに感謝の気持ちを伝え会場を後に。
真樹ちゃんは昼も夜も手書きのメッセージカードを全員に渡していて、そういうところがこの人が慕われる理由だなと思った。
その後また知り合いの人たちとご飯食べて帰宅。もっと語りたかったけど、あっという間でしたね。
ずっとこの日を楽しみにしていて「待ち遠しい」という気持ちと同じくらい「終わってほしくない」という気持ちがあった。
でも終わってしまったね……。
今まで「Qlairのいない世界」を生きてたけど、今わたしは「Qlairが存在した世界」を生きてるんだと思うとすごい話だ。
ほんとうにずっと無理だと思ってて、そんな世界やってくるとは思えなかったもん。
わたしはお金がないので普段あんまりグッズ買ったりしないんだけど、今回は「一生に一度の機会」という言葉に甘えすぎてお金をたくさん使ってしまったことをすごく反省はしているんだけど。
でも、ヤフオクの出品者とか中古屋じゃなくてちゃんとオフィシャルなところにお金を使えたことは嬉しかったね。
昔のブログだったりSNSだったりで好きだ好きだ言い続けているけど、もしもそれが本人たちにとって迷惑だったらどうしようって思い始めた瞬間がある時からあって。
それこそ30年も前の自分の過去を掘り起こされてさ、嫌な記憶だったり黒歴史だったりしてたら、それをずっと追いかけてるのって申し訳ないなという気持ちも正直あった。
でも今回さっちゃんにとってQlairとか乙女塾がちゃんと良い形で思い出に残ってたのかな、これからも好きでいていいのかなと思えて、すごく楽しそうに話しているのを見て安心しました。
ステージに立ってる時のさっちゃんの顔は忘れられない。
今回わたしは夢だった乙女塾に会えたけど、わたしと同じで後追いの人も他にもいるし、あの頃は子供だったからとか地方だったから会えなかった人とか、また真樹ちゃんがステージに立つのを夢見ていた人とか、それこそCoCoに憧れていてCoCoになりたかった出演者の方とか。
あの日はわたしだけじゃなくていろんな人の夢が叶った瞬間だったんだろうなと思う。
そう思うと本当にすごいライブだよね。真樹ちゃんほんとうにありがとう。
ライブでCoCoの曲を聴いてて思ったんだけど、いつまで経っても懐かしくならないんだよね。
後追いのわたしですら15年以上前から乙女塾を好きなんだけど、本当に出会ってから今日までずっと聞き続けてるから「あの頃好きだった歌」じゃなくて「今好きな歌」のままなんだよね。
真樹ちゃんを見ながら、わたしはずっとこれからも乙女塾を聴き続けていくんだろうなと思ったし、自分の中ではずっと現役のままだと思った。
真樹ちゃんを始め、関係者のみなさま本当にありがとうございました。
夢のような時間でした。
ずっと憧れていた「あの頃」を一日だけ体験できました。
そして今井佐知子さん。
本当に出演してくださってありがとうございました。
28年ぶり(あってるかな?)にステージに立つって、わたしには考えられないくらいの不安とかプレッシャーとかだと思う。
それなのに表舞台に出てきてくださったおかげで、わたしの人生で忘れられない本当に大切な日ができました。
ずっと欲しかったQlairとの経験と思い出がやっとできました(これ書いてたら泣けてきた)
これしか言えないけど、ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございました。
何回でも言うけど、わたしは本当にQlairに会えると思ってなくて。
死ぬ最後の瞬間まで「Qlairに会いたかったな」って思いながら死んでいくんだと思ってたから、こんな日が来たなんて今でも信じられない。
「奇跡」という言葉を安売りするのはよくないと思うけど、わたしにとってこれは間違いなく奇跡の一日でした。
生きててよかった。好きでいることを諦めないでよかった。
でもさっちゃんに会えたからって、これでわたしの夢は終わり……というわけではなく、これからもQlairを、乙女塾を追いかけ続けていきます。
もうこの先二度とさっちゃんに会えなくても、わたしはもう後悔しないなと思える素敵な一日でしたが……!
3月にケラさんのライブに1979組三人が出演することが昨日発表されて、素直に嬉しいので見に行こうと思います。やったー!
長くなりましたが読んでくださりありがとうございました。
あの日から 愛してたの
2021年7月7日、Qlairは30周年を迎えた。
「いや、何を今更」って感じだし、もはや2021年も終わりに近づいてるわけだけど。
あの日から書いては消してを繰り返してるうちに忙しくなったりして、
気がつけば時間は過ぎてしまったんだけど、やっぱりどうしても記録しておかないといけない気がするので、5ヶ月ほど経過したけど今更これを書く。
何度も言うけど、わたしは好きになった瞬間からQlairのいない世界が当たり前だったし、これからもずっとそんな世界を生きていくつもりだった。
こればかりは努力とかお金とか気合いとかでどうこうできる話じゃないし、
タイムマシンでも開発されない限り、わたしはあの日々を生きれない。
昔のアイドルが何十年振りに再結成とか一夜限りの復活みたいなことしてるのはよくあるけど、
Qlairはそういうのは絶対しないだろうなとわたしは勝手に思っていた。
いくらファンが望んでいても、本人たちが望んでいないなら意味ないし。
3人が望んだ形が一番美しい形だと思うし。
わたしにとってはそれすら自分の知らない時代なんだけど、Qlair ArchivesでQlairは本当に終わったんだと思っていたし、
だからPaletteがレコードになったのは嬉しすぎる誤算だった。
好きでいることだけはずっと諦めない。
でもどんなに願ったって自分の人生がQlairとは交わらないことはわかりきっていて、そういう意味では全てを諦めて生きていた。
2021年7月7日、デビュー30周年の日にQlairのお二人がツイッターに現れるまでは。
奇跡って言葉は日常的に使うほど安っぽくないけど、わたしにとってそれはまさしく奇跡だった。
亜紀ちゃんが、さっちゃんが、自分のTLにいて、SNS上ではあるけれど言葉を発している。
「Qlairってほんとに存在してたんだ」
初めて感じる瞬間だった。
信じられないとか、夢みたいとか、そんなレベルの語彙力でしか語れないけど、
「そんなことある?」って感じよね。未だに不思議に思うもん。
CDとかビデオとか書籍とか誰かの記憶とか、そういう過去の存在だったQlairが
今この瞬間にいるのってすごくない?
そんなの死んでない限りは同じ世界に生きてるのは当たり前なんだけど、
この際そういう夢のないツッコミはなしにしてほしい。
ただただデビューから30年先の世界で本人たちの言葉でQlairの話が聞けるのが本当に嬉しかった。
Qlairであった日々を思い返してくれていたのが嬉しかった。
「aki」というアカウントにいいねをされて「誰だろ」と見に行った瞬間の衝撃は一生忘れないし、
さっちゃんは度々当時のことをツイートしてくれて、綴られる言葉の全てが輝いて見える。
こういう時に出てこないのが多分ヒロちゃんらしさなんだと思う。
今も昔もアイドルっていうのはすごい仕事だと思う。
当たり前だけどわたしはアイドルなんてやったことないから想像しかできない。
表だけはキラキラしていて、見えないところではどれだけ過酷な思いをしたかもわからない。
だから3人にとってあの頃がどういう記憶として残ってるのかと想像すると少し怖い。
それでもあの頃3人がQlairになって、Qlairとして生きてくれたから、
わたしは世界で一番好きなアイドルに出会うことができました。
Qlairが本当に大好きで、わたしの人生で欠かせない存在。
何年経っても本当に一番大好き。
アイドルでいてくれて、Qlairでいてくれて、本当にありがとうございます。
別にわたしの言葉なんてなんの効力もないのはわかってるけど、
あの頃3人が頑張ってくれたから、人生が彩られた人間が確かにここにいます。
わたしは何もできないけど、なんかもう、ほんとどうか三人とも、
これからも健康に幸せに生きてくださいと願うばかりよ。
「努力は必ず報われる」みたいな言葉は嫌いなんだけど、
近年の自分の経験からつくづく感じるのは
「生きてるとたまに信じられないくらいすごいことが起こる」ということです。
だから!わたしはやっぱりもうちょっと諦めたくないーーー。
絶対いつかちゃんとQlairに会いたい。
それまであともう少しだけ悪あがきしていきたいと思う。お願い神さま!
Qlairとレコードとわたし 2019
80年代や90年代のアイドルを好きになった頃、古いものでも全てが新しく毎日キラキラしていたけど、
やっぱり過去は遠すぎて流石に虚しく今じゃすっかり捻くれた大人になってしまった。
あの頃女子高生だったわたしも本当にまじで恐ろしいことにもう29歳である。
Qlairを知った瞬間の「これより好きなアイドルにはもう出会えない気がする」という
根拠のない謎の自信だけは確かだったようで今でもQlairはわたしの一番だ。
とにかくわたしはQlairのことが好きだ。
Qlairにたいして何を望んでいるのかは自分でもよくわからない。
一番はわたしが過去を生きれたらいいんだけど、それは非現実であり一生叶わない話だ。
再結成とか復活とか。してくれたらそれはそれでめちゃくちゃ嬉しいけど、しない方が美しいとは思う。
だからQlairのいない未来を生きていくしかないんだけど、そんなの初めからわかりきってるのに、
その事実をなぜか近年は特に虚しく悲しく感じていた。
そんなわたしに2019年というすごい未来で奇跡が起きた。
ソニーのGREAT TRACKS Oder Made Vinylという企画の一環で
Qlairのベストアルバム「Palette」がアナログレコードになることが決まった。
/
— GREAT TRACKS (@tracks_great) 2019年12月24日
GREAT TRACKS Order Made Vinyl
第5回発売タイトル発表&予約開始!
クレア(Qlair)「Palette」
ザ・キングトーンズ「夢の中で会えるでしょう(Edit ver.) / DOWN TOWN」
\https://t.co/gFYSdcICtj
ただQlairのレコードが出る、ただそれだけの話ではあるけれど、
わたしがQlairを好きになって初めての「新しい」出来事だ。
活動終了後、Qlair Archivesが発売した2005年に少しだけ動いたQlairの時がほんのわずかにだけ動いた。
わたしはQlairに関して動きがあるなら別になんでもよかった。多分なんだって嬉しかった。
でもQlairがレコードになったら素敵だなーと日々思っていた。
ソニーからこのレーベルが立ち上がり、商品化のリクエストを募っているのを見てもしかしたらワンチャンあるかもしれないとほのかな期待を胸に、
Qlairのアルバムをアナログ化してほしいというリクエストメールも送った。
そして新作の発表を心待ちにしては玉砕していた。
ここ二ヶ月ほどは新作リリース日に、翌月発売されるタイトルがツイッターで発表される。
12月23日にはLip’sの「Splendid Love」が7インチで発売され、わたしも予約をしていた。
23日に1月発売のタイトルの発表がなかったので、次月はリリースなしなのかと思っていたら、
12月24日、QlairのPaletteのリリースが発表された。
今まではxx日に発表するという事前告知と、その商品についてのヒントがツイートされていたのに今回は前情報一切なしだったので、
心の準備がまるで出来ていないところに衝撃のニュースが飛び込んできた。
まさに最高のクリスマスプレゼント。粋なことをしてくれたもんだ。
「Palette」なのは意外だったけれど、ずっとQlairのレコードがほしかった。
そんな自分の妄想がいざ現実になると、そんな都合の良い話があるのかとビビる。
めちゃくちゃ挙動不審になっていたけれど、フォロワーの方々から、よかったね、おめでとう、とリプやDMを沢山頂いて徐々に現実味が帯びてきた。
わたしはQlairが好きだし、レコードも大好きだ。
わたしにとっては今世紀最大に嬉しい出来事だったが、まあ実際、所詮は「レコード化」である。
わたしのフォロワーにはレコードが好きな人、レコードプレイヤーを所持してる人が多いので感覚が麻痺しそうになるけど、
一般的にレコードプレイヤーは必需品ではない。音楽好きでもレコードを聴く人口は極々一部だ。
だから実際「昔好きだったアイドルのレコードが出るから買おう」という人は少数なんだと思う。
これはQlairファンに向けた企画ではなく、レコードマニアに向けた企画なので、
Qlairのファンだった人たちには今回の出来事がどれくらい響いているかはわからない。
あとから評価されたところで、当時売れたか売れなかったかと言われたら売れなかったアイドルだ。
どれくらい需要があるのか未知数だと思うんだけど、それでも商品化に踏み込んでくれた
GREAT TRACKSの人たちには心から感謝の言葉を送りたい。ありがとうございます。
ヤフオクの出品者や中古屋ではなく、ちゃんとオフィシャルなところにお金を払えるのが素直に嬉しい。
「2019年にQlairのレコードを予約した」という事実がもはや意味わからなすぎて、
何度もメールボックスの注文確定メールを確認し、その度に「現実だ……」と神に感謝している。
すごいよ、2019年ってやばい未来じゃん。もはやQlairが生きた平成すら通り過ぎたのに、
そんな未来でQlairの新作が出るなんて。すごいよ。感動以外の言葉が出てこない。ほんとうに嬉しい。
本当にQlairが大好きで、でももうとっくにいなくて、過去は遠すぎて、
グッズも出回らなくて、新しいものがなかなか手に入らなくて。
何年も言い続けてるのにGood Bye Cybeleのベータビデオはもはや都市伝説だし。
こんなに大好きなのに同じ時代にいられなかったことが悔しくて悔しくて仕方なくても、
それでもQlairを好きでいることを諦めないでよかった。
やっとわたしの平成は終われそうです。
今からQlairのレコードに針を落とす瞬間が楽しみで楽しみで仕方がないよ。
伝説の90年代アイドルグループ(GREAT TRACKS公式紹介文より)Qlairのレコードは
こちらから予約できるから、気になる人はどうぞ。
かれんちゃんのバスツアーに参加してきました
4月14日に開催された阿部かれんバスツアー「るんるん♪かれんとイチゴ狩り♡」に参加してきました。
すごく楽しい一日だったので自分の記録用にブログに残しておこうと思います。
このバスツアーは3月頃、大学合格とともに開催が発表され、一度トラブルがあったようで雲行きが怪しくなったのですが無事開催が決まりました。
まさか単独で、しかもかれんちゃんは今事務所に属していないので本当にフリーの個人での開催でのバスツアーがあるなんて思ってもいませんでした。
かれんちゃんと濃厚な時間が過ごせるのはめちゃくちゃ嬉しいけど、ご本人とご家族の方で企画・計画しての開催はすごく大変だったようで楽しみな気持ちと申し訳ない気持ち半々でした。
せっかく受験が終わっんだから遊びまくればいいのにこうしてファンのことを考えて会える機会を作ってくれる優しさが好きです。
当日朝8時にもはや恒例の東京駅の近くの鍛冶橋駐車場にオタクが集合していると、かれんちゃんとご家族の方々が到着。
今日もかれんちゃんは美しい。ベージュのロングコートがめちゃくちゃ似合っていて、中にはかれんちゃんらしい黒いトップス(スケスケ)と黒いスカート(みじかい)。
早速バスへ乗り込むのかと思いきやいきなりトラブル発生で、なんと同行するかれんちゃんのお兄さんとその友人がまさについさっき目が覚めたようで大遅刻。
「もしファンの方で遅刻する方がいたらどうしようと考えていたけど、まさか身内から遅刻者が出るとは……」とのことでした。
お兄さんたちはどう頑張っても間に合わないので置いていくことに決めて、バスの座席をじゃんけんで決めて乗り込みました。
ちなみに所謂運営さんとかスタッフさんとかはいなくて同行の方は全員ガチ親族なので、もはや家族旅行に同伴するオタクって感じです。
バスではしおりが配られ、海ほたるでの休憩を経てまずはマザー牧場へ向かう。
バスの中ではかれんちゃんと弟さんがトークが繰り広げられていました。
弟さんは2月のバースデーイベントビンゴゲームの際にもお兄さんと司会をされていましたが
そのときに比べてすごく喋るようになっていたという印象です。少し慣れてくださったのでしょうか。
リアルきょうだいトークはなんていうか自然体のかれんちゃんを見ているようで、普段見れない一面を見せていただけているようです。
仲の良いご兄弟。本当に微笑ましいです。
ちなみに弟さん前日はかれんちゃんに寝かせてもらえなかったとのことです。
トークにもありましたが今回のバスツアーの開催は本当に大変で、個人での開催は今回が最初で最後、とのことでした。
「えーーー!」と思った人も多いと思うのですが、そんなやばい大変な思いをしての開催ならわたしはもうなくていいと思うので、
その分感謝の気持ちを忘れず、今日一日を思う存分楽しむことに徹しようと強く心に決めました。
バスの中ではクイズをして、当選者にはのちほどお菓子がプレゼントされたり、
お兄さんがいないのをいいことにお兄さんの裏話などを聞いて楽しんでいるとあっという間に到着しました。
マザー牧場は思いの外、僻地にあって「車すれ違えんの!?」ってレベルのやばい道を通るのですごいひやひやしましたね……。
まずブルーベリージャム作り体験をしました。
ジャムって初めて作ったんだけどあんなに恐ろしく砂糖が入ってるんですね……。
鍋でブルーベリーと砂糖をひたすら煮る、という過程自体は単純なのですが
途中かれんちゃんに混ぜていただいたので、実質かれんちゃんの手作りジャムですね。
持ち帰り分を瓶に詰めて、残りはクラッカーで試食させていただいたのですがすごく美味しかったです。
持ち帰ったジャムは後日家でパンにつけて食べました。
このあたりでお兄さんとお兄さんのご友人と合流し(特急できたらしい)、牧場内で特典会がありました。
今回のバスツアー、値段が安すぎてクレーム入れたいレベルだったので
ほんの少しだけだけど追加で支払いができてよかったです。
今回の特典会はチェキと15秒動画だったのですが、自然光でのチェキめっちゃきれい。
お兄さんが撮影担当されていて扱いに慣れず不安とのことでしたが、どれもすごくきれいに撮れていて感謝です。
15秒動画「生きる気力をください」とリクエストしたのでこれを毎日見て頑張って生きようと思います。
かれんちゃんはこういう特典会で定型文的な会話ではなくて、ファン一人一人のパーソナルに迫る会話をしていて、本当に周りの人のことをよく見ているなーと感心します。
その後ジンギスカンのBBQをいただきました。
かれんちゃんを眺めながらの食事は最高ですね……。
かれんちゃんのこと見過ぎてそろそろ出禁くらいそうなレベルだけど好きな人がそこにいるのに見るなっていう方が難しいです。
今日参加している方はかれんちゃんのオタク(なお一部を省く)なので食事中もいろいろお話させていただいて楽しかったです。
その後特典会の続きをしているのを眺めてました。
ソフトクリーム食べてる人が多くてめちゃくちゃ羨ましかったけどあまりに寒くて断念しました。
最後に集合写真を撮ってたのですが、他の場所にいて写ってなかった方もいたので
かれんちゃんが「もう一回撮ろう!」と呼びかけて二回撮影。わたしの好きな阿部かれん、こういう人です。
再びバスで移動し、いちご園へ向かいました。
いちご狩りは30分間食べ放題、そして撮り放題でしたが、片手にお皿を持っているので撮影は結構厳しかったです。
いちご狩りは初めてだったのですが、いちごめっちゃ美味しかったです!!!
かれんちゃんのお皿がやばくて「いちごが好きです♡」っていうのはキャラじゃなくてまじでガチでしたね……。
ほんとまじでやばい量を食べてた。お皿のヘタの量がやばかった。マイ練乳持参でいちご狩りガチ勢すぎました。
好きな人が大好物を食べて幸せそうにしてる姿を見られてオタクとしてめっちゃ幸せな時間でした。
そして帰路へ。帰りはカラオケをしたり、オタクが歌ったりしてました。
かれんちゃんは花粉症で朝から声がガラガラで歌うのすごくつらそうだったけど、それでも歌ってくれてありがとうという気持ちしかないですね……。
お兄さんや弟さんも歌ってくださって、楽しいカラオケでした。
そしてもはやバスツアー恒例のとっとこハム太郎とかやってたので、ご家族の方はどん引きされていたと思います……。
ラストはなぜか「負けないで」を全員で熱唱して謎の感動包まれましたね……。
最後にかれんちゃんから今後のことについてお知らせがありました。5月から活動をする、とのことでした。
どのような形での活動なのか、詳しいことはまだなにも言っていませんでした。
わたしはアイドルをしているかれんちゃんが大好きでした。でも今はかれんちゃん自身のことが大好きです。
だからたとえ、これからの活動が今までのようなアイドルのような活動じゃなくても、
かれんちゃんのことを見続けられるといいなと思います。
この先、芸能でも、遊びでも、勉強でも、それ以外でも、なんでもいいから
かれんちゃんが自分の好きな・やりたい世界で充実した日々を過ごしてくれたらオタクとしてそれで満足です。
かれんちゃんは本当に優しくて思いやりがあって気遣いができて、周りをよく見ている人だと思います。
声が出ないのにずっと喋っていてくれるし、バスの中でもずっと後ろを向いて立っていてくれるし、
撮影中も全員に目線を配って、カメラを下ろしてると「撮らなくて大丈夫?」と声かけてくれるし。
寝てないのに、すごい風強いし寒かったのに、ずっと笑顔でいてくれるし。
お世話になったバスの方や施設の方に「今日はありがとうございました」「いちご美味しかったです」と丁寧に声をかけている姿を見て、
なんていうかそれって人としてすごく当たり前のことではあるんですけど、ほんとうにそういうところすごくいいなーと思います。
バスを降りる時も一人一人にお礼を言って、メッセージカードを渡してくれました。
こういうの用意するのもすごい時間かかるし大変だと思うんだけど、楽しんで・喜んで帰ってもらおうという気持ち、しっかりと受け止めています。
卒業公演の日、またかれんちゃんとこんな時間が過ごせると思ってなかったから本当にあえて嬉しかったです。
バスツアー、最後まで本当に楽しくて絶対忘れたくない思い出がまた一つ増えました。
かれんちゃん、ご家族の皆様に本当に感謝しています。ありがとうございました。
かれんちゃんのことが大好きでした
阿部かれんというアイドルの存在はわたしにとってはなかなかイレギュラーなものでした。
現代のアイドルも好きなんだけど、やっぱりわたしの守備範囲はおもに昭和の終盤から平成の初期で、
わたしにとっての「アイドル」というのはレコードやCDの中の存在でしかありませんでした。
毎日ヤフオクや中古屋のサイトをチェックし情報収集、休みの日はレコード屋に足を運ぶ、
そういうタイプのオタクだったわたしの日常をわりと大きく変えたのがハコイリ♡ムスメ、そしてかれんちゃんです。
ずっと過去のアイドルに縋っていたから、生のアイドルはすごく新鮮で刺激が多かった。
まずなにより「現場がある」、そして「曲が増える」、「本人に”好きだ”と、”ありがとう”と言える」……。
わたしはQlair Archives以降の新規在宅なんですけど、それでももう10年以上もQlairのオタクしてます。
でも現場はないし、曲も増えないし、 本人に感謝の声を伝えることもできません。
本当にQlairのことが大好きなんだけど、たまにとてつもなく虚しくなります。
だから「好きなアイドルを見に行ける」というのは、当たり前のことのように思えて、本当にラッキーなことだと誰より知っています。
わたしは彼女をデビュー時から見ていたわけではないけれど、それでもこうして卒業まで見送れたというのはすごく幸せなことだと今感じています。
今年の7月にハコイリ♡ムスメのファーストコンサートが開催されました。
ホームであるAKIBAカルチャーズ劇場を飛び出して、彼女たちにとって初めての大きな舞台でした。
わたしはこの日をものすごく特別に感じていて、発表された日からとても楽しみにしていました。
同時に、コンサートなんてそう頻繁に行うものではないし、もしかしたらかれんちゃんにとってはこれが最初で最後のコンサートになるかもしれないとも思っていました。
だから絶対にこの日を大事にしたかった。
実際それは正解で、コンサートの翌週にかれんちゃんは卒業を発表しました。
かれんちゃんの卒業の理由は、大学を再受験するからです。
昨年、受験休業していたかれんちゃんがハコムスに戻ってきたのがものすごく早かったから、
アイドル活動のために志望校のランクを落としたのじゃないかとすごく不安だった。
それは間違いではなくて、推薦で決まった学校に進学を決めて、一般入試を受けなかったらしい。それを聞いてものすごく申し訳ない気持ちになった。
でも行きたい大学を諦めてまで戻ってきた「ハコイリ♡ムスメ」という場所はかれんちゃんにとってすごく大事な場所なんだと思う。
だから「(受験で)長期休むのがこわい」とまで言っていたかれんちゃんが、ハコムスを離れるを決断した勇気はすごく格好いいと思った。
卒業してしまうのは本当に悲しいけれど、本当に自分の進みたい道を諦めないでくれたことにとても安心しました。
卒業の理由がふんわりしたものでなくて、ものすごく的確だったから、本当に素直に、心から応援できることがありがたかった。
アイドルはいつかは辞める、というのはもちろんわかっているし、卒業だっていつかは来ることだと覚悟していたけれど、
それはわたしが思っていたより少しだけ早くて、いざ発表されるとめちゃくちゃ悲しかった。
毎週毎週なにかしらイベントが開催されているけれど、わたしの財力や生活では月1、2回参加するのが精一杯で
わたしはそんなに頻繁にイベントに足を運んでいたわけではないけれど、残りの二ヶ月はできるだけかれんちゃんに会いに行きたいと思った。
それでも他の人に比べたら参加した回数も使ったお金も全然少ないけれど、わたしはわたしなりにかれんちゃんに後悔を残したくなかった。
卒業発表の日に「卒業までまだ二ヶ月ある」と言ってくれたからわたしは「まだ二ヶ月あるんだ」と思ってたけれど、
いざ過ごしてみるとその二ヶ月は本当にあっという間で、気がつけば卒業公演を迎えてしまいました。
9月30日に行われる予定だった卒業公演は、台風により1週間延期され10月6日に開催されました。
開演前物販に並んだり、ロビーに写真を飾ったりしていても、かれんちゃんが卒業するなんて全く実感がわかなかった。
公演は「Overture」で始まり、かれんちゃんは真っ白なドレスに赤い花の花冠をつけていた。
卒業公演に向けた感情って「楽しみ」というのとはまた違うんだけど、唯一楽しみにしていたのが衣装だった。
なんていうのかわからないんだけど、スカート部分の前は短くて後ろが長いドレスはウエディングドレスみたいで
アイドルとして最後の日のかれんちゃんはめちゃくちゃきれいだった。
挨拶やMCのときかれんちゃんの立ち位置はいつも向かって一番右なのに、今日は主役だから真ん中に立っていて、
このときはじめてかれんちゃんが卒業するんだとちょっと実感が湧いてきた。
セットリストはかれんちゃんが思い出深い曲やメインの曲ばかり16曲。
「baby blue」でぽにょがかれんちゃんのドレスの裾を持って共に移動する演出が素晴らしかった。
明るい曲や可愛い曲もあるのにすごい早い時点で泣いてしまって、多分隣の人はどん引きしてたと思う。ごめんなさい。
わたしの好きなQlairの曲を最後に歌ってくれたのも嬉しかったし、望実ちゃんとの「いちご水のグラス」も素晴らしすぎた。
メンバーからの手紙で、かれんちゃんは本当に優しい先輩だったんだなと思った。
かれんちゃんは初めての新メンバーとして、しかも一人で加入したから、後輩たちをすごく気にかけていたんだなというのがひしひしと伝わってきた。
「Be My Diamond!」とか大好きだし、「なかよし」とか普段めちゃくちゃ楽しい曲なのに、楽しむ余裕なんて全然なくて、ただただ「これが最後かー」って気持ちしかなかった。
ラストの「微笑みと春のワンピース」の歌割がかれんちゃん加入時のもので披露され、当時歌えなかったリベンジを果たして、かれんちゃんはアイドルとしてのステージを去った。
かれんちゃんにとって本来の歌割でこの曲が歌えたことが、アイドルを「やりきった」ことに繋がってるんじゃないかなと思う。
でも実際、わたしは「微笑みと春のワンピース」の落ちサビを歌えなくて歌割を外されたかれんちゃんを知らない。
あの頃から知ってる人にとっては、成長を見届けた卒業公演だったんだと思うけれど、
わたしが初めて見たかれんちゃんはその時点でわりとアイドルとして完成されていて、だからこそ目を奪われた。
最初から最後まで、かれんちゃんはわたしにとってキラキラしたアイドルだった。
わたしにとってアイドルとは成長を見守ったり、掲げる目標を目指してともに歩むものではなくて、ただ客として純粋に楽しませてもらうものだった。
わたしが見てきたかれんちゃんは「負けず嫌い」っていうのが最後までイマイチピンとこなかったくらい、努力や挫折をステージ上に持ち込まない人だった。
裏では数えきれないくらい努力も挫折も苦悩も涙もあったはずなのに、ステージではいつも優雅に器用にこなしているように見えて、そういうところが本当にプロだなと思った。
わたしにとってのかれんちゃんはいつ見ても最高のアイドルだった。
卒業公演、めちゃくちゃいい公演で、終わった時点でもう泣きすぎて顔がやばかった。
卒業発表の日に「たぶん今が一番悲しい」と思っていたけれど、全然そんなことなかった。最後の日が一番つらかった。
ステージに立っているかれんちゃんのことがこんなに好きなのにもう見られないんだなと思うと、
今までかれんちゃんがいるから頑張っていられたのに、明日からなにを希望に生きていけばいいんだと思った。
終わらない特典会では阿部かれんだーのサイン会3回ループして、最後の接触のとき
「もうこれが本当に最後なんだからなんか喋らなきゃ」って必死だったんだけど、
もう本当に何にも言えなくなってしまって、かれんちゃんがサインを書いてくれている間ただただ黙り込んでしまった。
わたしは今までお金もいっぱい使えなかったし、かれんちゃんが笑ってくれるようなおもしろい話もできなかったし、喜んでくれるプレゼントだってできなかった。
ものすごくたくさんのものをもらったくせに、ほんとうに何一つ返すことができなかった。
それでもこんなオタクに最後まで優しく微笑んでくれるかれんちゃんのことが大好きという感情しかなくて、もうこれが最後なんだなと思うと本当に悲しくて悲しくて仕方なかった。
かれんちゃん、めっっちゃくちゃ疲れてると思うのにずっと笑顔でいてくれて、やっぱりこの人は本当にアイドルだなっと最後の最後に改めて思い知った。
アイドルが握手会などでオタクに優しくするのは仕事・パフォーマンスのうちなんだとわかっているけれど、
かれんちゃんの優しさをそんな風に片付けてしまうのは本当に失礼なくらいに優しい人だった。
ここに書きたいけど自分の中だけにとどめておきたいような気もするエピソードが本当にたくさんある。
でも結局わたしのコミュ力は最後まで向上せず、かれんちゃんと上手く話せないままで何一つ成長しなかったな……。
最後の接触の後に悲しすぎて泣いてたらオタクの人たちが優しい言葉をかけてくれてめちゃくちゃ救われました。
特典会の最後の挨拶まで見届けるつもりでてたんだけど、13時開演のイベントがこんなに遅くまで終わらないなんて思ってなくって、
このままだと終電間に合わなくなるから、わたしは家に帰ることを優先することにした。
「絶対後悔するよ」とか「ほかのルートはない?」とか「どこか泊まったりできない?」とか
オタクの人たちがすごく気にかけてくださったけど(本当にありがとうございます)もうこればかりはしょうがないと諦めることにした。
帰ります、とオタクの人たちに挨拶したら、最後にかれんちゃんがサイン会の手を止めて「ありがとう、帰り気をつけてね」って手を振ってくれた。
今日はかれんちゃんを見送りにきたはずなのに、なぜかわたしの方がかれんちゃんに見送られながら劇場を去ることになった。
最後の最後までかれんちゃんはこんなわたしにも優しくしてくれてただただ涙が出た。
わたしのアイドルオタクとしてのひとつの歴史がここで終わりました(終電は無事間に合った)
わたしがかれんちゃんを好きでいたのは彼女の3年半のうちたった2年と少しです。
わたしよりかれんちゃんを長く見ていた人はたくさんいるし、わたし以上にかれんちゃんのことを好きだった人だってたくさんいる。
でもそうやって誰かと競う必要は多分なくて、自分なりのやり方でかれんちゃんのことを好きでいた2年でした。
初めてハコムスを見た夏の日、「雨のジェラシー」で白い傘を持つかれんちゃんの佇まいが美しすぎて、そこから全てが始まって、この前終わりました。
彼女に出会えて、好きになって本当によかったと思うことだらけでした。
かれんちゃんを好きになってから、嫌な思いをしたことも後悔をしたことも一度もなくて、本当に会うたび会うたび好きになっていく、そんなすごいアイドルだった。
多分今が一番かれんちゃんのことが好きだと思います。
「ずっと好きでいたい」と思っても、所詮オタクも人間だから、飽きたり他の子に目移りしたりするし、
自分が飽きるのが先か、アイドルが辞めるのが先か、こればかりは誰にもわからない。
でもわたしの目標のひとつが「かれんちゃんがアイドルを辞めるときまでファンでいる」だったので
それがこんなにも早く、あっさり叶ってしまって、すごく寂しいけれど、大好きな気持ちのまま最後を見送れたことを少し安心しています。
かれんちゃんがこの先どうするのかはもちろん知らないし、もしかしたらまた何かしらの形で芸能活動をするのかもしれない。
でももう会わない・会えない可能性だって大いにあると思う。
わたしはそれでもいいと思ってるし、今までファンのためにアイドルとして10代の貴重な時間を3年半も費やしてくれたんだから、
どうかこれからの人生は自分のために、自分のやりたいことをして生きてほしい。
かれんちゃんは「これからは一人」というのをすごく強調しているような気がしたけれど、絶対にそんなことはない。
グループを卒業しても、ご家族、ご友人、これから出会う人……、本当にたくさんの人がかれんちゃんの周りにいることを、どうか信じてほしい。
「何色にも染まれるように」と白いドレスを選んだかれんちゃんはこれから何にでもなれるのだから、
卒業発表のときに好きだと言っていた「旅をつなげて」の歌詞、「迷ったときこそ 信じて自分を」の言葉を胸に新しい道を歩んでください。
かれんちゃんのことを好きになって、本当に幸せでした。
アイドルになってくれて、ありがとうございました。
放課後プリンセス「秘密のティアラとジェラート」を聴いて
こんばんは、Mです。
もう結構前の話なんですけど、2年前の夏、初めてTIFというものに行きました。
そもそもTIFというイベントが毎年行われていたことすらその時に初めて知ったので、せっかくの機会なのでいろんなアイドルを見ようと計画を立てました。
そのとき少しだけ見て印象に残ったのが「放課後プリンセス」。
後ほど調べてタイトルを知ったのですが「ジュリエット」を歌っている姿がめちゃくちゃ可愛かったのをよく覚えています。
アイドル然としたアイドルが好きなので、「放課後プリンセス、気になる、気になる……」と思いながらも、手を出せばハマってしまいそうで怖い、と好奇心に蓋をし、ちょっくらYou Tubeで少し見る程度に留めていましたが、先日ようやく、今更すぎかもしれませんが、アルバム「My Princess」を購入しました。
わたしが「放課後プリンセス」について知っていることは、16時を境に衣装が制服からドレスに変わること、他のアイドルに比べて年齢層が少し高いところ、研究生みたいな方がいるということ。ほんとうにこの程度の知識と、曲を2、3曲知っているくらいです。メンバーの方の顔と名前すら頭に入っていないので、純粋に楽曲に触れた感想を述べさせていただきます。
『二月革命』『三月革命』という歌詞が印象的な「純白アントワネット」に始まり、白雪姫やマーメイドなどプリンセスをテーマにした曲や、隣の席になった女の子を好きになる『隣の席のプリンセス』など学校生活にちなんだ曲で構成されていて、「放課後プリンセス」というグループ色が色濃く漂う楽曲にコンセプトのブレなさを感じます。ちょっとチャイニーズな感じの曲とかもあって飽きさせないですね。
その中でも特に印象的だったというか、衝撃を受けたのが一番最後に収録されている「秘密のティアラとジェラート」です。
この、「とりあえず可愛らしいものと甘いものを足しときゃいいだろ」みたいなありがちなタイトル。正直わたしは得意じゃないので、あまり自分から近づかないタイプ。この曲はYou Tubeでも見たこと聴いたことなくて、アルバムを購入して初めて聴きました。
「秘密のティアラとジェラート」というタイトルから、勝手に『女の子は宝石とあま~いお菓子でできてるのよ♡』『溶けないうちに めしあがれ♡』みたいなアイドルソングあるあるを想像していたのですが、終盤の壮大なスケールと、それとは真逆の切ない歌詞に衝撃を受けました。
「なんかすごい歌かも」と思い、歌詞カードを見ても、そもそもうまく歌詞が解釈できない。調べるとどうやらこの曲は「ローマの休日」がテーマのようです。
映画はあんまり見ないので「ローマの休日」も見たことがなかったのですが、あらすじを読んでなるほどなと思いました。
わたしなりの解釈なので間違っていたらごめんなさい。
お城(宮殿?)での生活に退屈していたプリンセスが憧れのローマの街へ飛び出す、
そこで出会った男性と1日だけの恋におちる。そんな歌。
自分の身分(=ティアラ)を隠しながら食べたジェラートのように、甘くておいしい時間、リミットのある恋は溶けていく。
ありがちといえばありがちなストーリーですが、この歌詞についたメロディーがまたゴージャスできらびやかで高貴。なのに切ない。すごい。
自由へ憧れを抱いているお姫様のときは一人称が「わたくし」だったのに、
いざ街へ出て行けば「わたし」へと一人称が変わっているのもすごい!
そして最後また「わたくし」にもどる!表現がうまい!
ティアラとTear Loveをかけてるのもいい!
2番が終わって、間奏~最後のサビなんかはもはやミュージカルでも見せられているかのような空気感。
ただの可愛らしい歌ではなかった。
「さあ、皆(みな) 下がりなさい」の歌詞から身分の高さがわかる。
こんな高貴なプリンセスでも、たった1日だけの恋をして、今日が思い出に変わって、その思い出を胸に未来を生きていく。ふつうの女の子。
どこか、初めから全てを諦めていたような潔さが切ない。かっこういい。
自分だけの王子様に出会って、1日だけの恋をして。可愛くなったのでもなく、きれいになったのでもなく、強くなったというのがもうね。いい。
ものすごく歌の上手い方と、特徴のあるアニメ声の方がいて、第一印象ではある意味浮いているように聞こえるんだけど、聴けば聴くほどそのお二方の声がものすごくいい味を出していて癖になります。
最後の「あなたにも見えるかしら」が声がかわいいだけじゃなくて絶妙。切なさ、寂しさ、いとおしさ、いろんな感情を読み取れます。
それで極めつけはこれ。
放課後プリンセス『秘密のティアラとジェラート』 @Zepp DiverCity
こちらの動画を見て、最初は衣装が「なんか曲のイメージと違う」と思っていたんですけど、後にローマの休日のアン王女をイメージしたものだと気づき、なるほどなと。
そして終盤!!衣装が!!ドレスになった!!
なんかよくわかんないけど素晴らしすぎて大号泣してしまいました。
すごい!!放課後プリンセスとか全然よく知らないけどこの歌すごい!!!!うつくしすぎる。感動した。曲も振りも衣装も、このきらびやかな世界観が素晴らしすぎる。
こういう衣装チェンジはこのグループにとってはよくあることなのかもしれませんが、このタイミングでのドレスへの変化にめちゃくちゃ感動した。すごい。好き。可愛さも気高さも兼ね揃えてる感がすてき。
最後にティアラを被せるところも最高。
わたしアイドルのこういうところが大好きだよ。
別に泣けるいい歌でも感動的な内容の歌でもないけど、なんかよくわかんないけど素敵すぎて泣けてくる。
歌っているアイドルたちだけでなく、この曲を作った方や衣装を作った方、この演出を考えた方に心から感謝したい!
なにがすごいのか自分でもうまく説明できないけれど
「秘密のティアラとジェラート」というタイトルに裏切られた感がすごい。
手元に映像がほしい。MVフルで見てみたいから(You Tubeにはショート.verのみ)DVD付きのシングル買おう。
この歌、一度生で見てみたいなー……。どこに行ったら見れるのかとか全然知らないけど。
なにも知らない人間が見に行くのもおこがましいけれど、放課後プリンセスのステージを一度ちゃんと見てみたいと心から思った。
そう思ってたらまた2年くらい時間が空いてしまうのかもしれないけど。
余談ですがリーダー(?)の小田桐奈々さん、年齢がわたしの一学年上ですね。
アイドルというのは若い女の子の職業というイメージですが、年の近い方がまだ「アイドル」としてバリバリ輝いておられるのを見るとなんだか勇気が出ます。
自分がアイドルになりたいという意味ではなくて、まだなんでもできるんだなっていう意味でね。
こういう大好きになれる歌に出会えた瞬間は何度体験しても幸せです。
これからも好きな歌をたくさん発掘していきたい。
あいかわらず日本語があれだけど、読んでくれた方、ありがとう。
CoCoとハコムスと私
こんばんは、Mです。
ハコイリ♡ムスメ プレミアムライブツアー「Respect for CoCo」に参加してきました。
今でこそわたしは重度のQlairのオタクですが、
一番最初に好きになったアイドルがCoCoであり、わたしのアイドルオタク人生はCoCoからはじまりました。
わたしは乙女塾をリアルタイムで通ってきた人たちより少し下の世代で、
ちょうどCoCoが活動している頃に生まれました。
CoCoを知ったのは2006〜2007年くらい、高校生のときです。
その頃はすでに動画サイトが存在していて、You Tubeだかニコ動だかでCoCoを知ったのが全てのはじまりになります。
わたしはスーパードルフィーとかプーリップとかお人形が好きで、
自分のドールにアイドルみたいな服が作りたくて、デザイン参考になるようなアイドルの動画を探していたんだと思う。
そこで知ったのが名前も知らなかった「CoCo」というグループ。
CoCoはとにかくまず衣装が可愛くて、いろいろ調べているうちに衣装だけでなくCoCo自体にハマっていった。
それまでわたしは「アイドル」というものにイマイチ馴染みがありませんでした。
そもそも子供の頃に「アイドル」と呼ばれる人がそんなに多くなかったと思っている。
小学生の頃にモーニング娘。がすごく流行っていてわたしも好きだったけれど
わたしはそれを「アイドル」と認識していなかったんだなとあとから気付きました。
ジャ二ーズとか男性アイドルもそこまで興味がなくて、芸能人よりも漫画やアニメが好きで、アニメとか声優の曲ばかり聴いていた。
そんな二次元オタクでコスプレとお人形遊びに必死だった高校生が
なぜかCoCoという自分が生まれた頃に活動していたアイドルを知ってしまって世界が一変しました。
今思うと入り口がCoCoでよかったと思う。
これがもう少しマイナーなアイドルだったらメゲていたと思う(笑)
CoCoのCDはありがたいことにBOOK OFFで安く買えて、写真集も100円とかで売られていた。
ビデオも比較的手に入りやすく、わりとポンポンポンと手元に集まっていた。
足を伸ばして大阪の日本橋に行けば、今は無き「サニーサイド」というアイドルショップがあって
コンサートのグッズなんかがほんの少しだけ売られていた。
あとこれくらいの時期はちょうど「Myコレ」など廉価版ベストが出揃っていた時期で
近所のCDショップに普通に並んでいたので、取っ付きやすかった。
それから中嶋美智代、堀川早苗、ribbon、という風に掘り深めていって最終的に乙女塾のオタクになった。
おもしろかったのは自分の知らないところで、実はそれらに触れていたことがあったということ。
「EQUALロマンス」ってデジキャラットの曲かと思っていたらもともとはCoCoだったんだ、とか。
こち亀に声優として出ていて「毎日、ノープロブレム」を歌ってたのは三浦理恵子だったんだ、とか。
飛べ!イサミって中嶋美智代だったんだ、とか。
自分の知らないところで、密かに乙女塾と関わっていたんだなーと。
純粋にCoCoの音楽を好きになったというのもあるけれど、
普通に生きていたら出会わないであろうもの、同世代の人たちが知らない世界を少しずつ知っていく感覚が、
当時ものすごく楽しくて面白くて仕方なかった。自分だけが知ってる特別なようなものに思えた。
多分その頃ってAKBの名前が少しずつ広がってきてる頃だったと思うんだけど、秋葉原なんて遠くの世界で起こっていることよりも平成初期のアイドルたちに夢中だった。
今考えれば新幹線に飛び乗れば行ける、秋葉原の方が全然近いのにね。平成初期は遠すぎる。
昭和のアイドルまで範囲を広げたり、レコードを聴くようになったのはそれよりもう少しあとの話。
わたしはなかなか乙女塾外に出られないというか、それだけで十分楽しくて、
平成初期のアイドルが好きというよりも「乙女塾」が好きだった。
だから高橋由美子とか西野妙子とか聴くようになったのももっとあとなんだよね。
乙女塾の次に好きになったのはなぜか若林加奈だったと記憶している。
そんなこんなでわたしにとってCoCoはすごく大好きで特別な存在なんですけど。
全てのきっかけとなったCoCoと、今好きなアイドルが共演するライブというのはかなり感慨深かったです。
新宿KENTOSはなんかアメリカンな感じのオシャレな会場で、整理番号はよくなかったけれどわりと見やすい位置に座ることが出来ました。
食事に並ぶ列がすごかったので、あとでいいやと思ってたら同じテーブルの方々が沢山持ってきてくださったのでご一緒にいただきました。本当にありがとうございます。
ハコムスは平日定期公演で二度「Respect for xxx公演」をしているけれど、今回はプレミアムということで生バンド。
アイドルのライブで生バンドというのは珍しいので個人的にはすごく嬉しいところ。
チケット代は13,000円と値段だけ聴くとものすごく高く感じるけれど、
食事・ドリンク付き、アルバム付き、その日限定のCD付き、10ショット撮影付き(今日はのんちゃんお休みで9ショット)、と盛りだくさんな内容。
衣装もツアー限定のオールディーズ風。まさにプレミアムなライブです。
ステージに並ぶ8本のスタンドマイク、「君の歌 僕の歌」からライブはスタート。
音楽のこと、楽器のことは全然わからないんだけど(ごめんなさい)、生バンドいいっ!!
いつも聴いている歌でもまた違うものに聴こえます。
スタンドマイクなのでダンスはなくその場でできる簡単な手振りのみですが、
今日は見せるハコムスというよりも「聴かせるハコムス」という感じで、歌により一層力が入っているように感じます。
続いて美桜ちゃんが一番好きだという「なぜ?」とMVも公開された「はんぶん不思議」。
わたしが初めて行ったハコムスは一回目の「Respect for CoCo」なんですけど
その時に美桜ちゃんが「カバーしているアイドルさんの中でCoCoさんの歌が一番好き」と言っていて、それをすごく嬉しく思ったことを思い出しました。
こうして好きになってもらえるとファンとして嬉しい限り!
「はんぶん不思議」は「♪反対の」『パンパンッ』「♪気持ちだけが」『パンパンッ』と手拍子が。
「水平線でつかまえて」「約束のポニーテール」を三浦理恵子曲を二曲続けて。
水平線で美桜ちゃんがサングラスかけているのが可愛かった。
約束のポニーテールの虹ちゃんの歌い出しが、何度聴いても三浦理恵子を彷彿とさせる。
虹ちゃん、ただ声が可愛いだけで終わらず、すごく歌える人になってきているのでこれからがすごく楽しみ。
続いて今回特典CDとなった「Moonlight Express」、今期の新カバー「無言のファルセット」。
「Moonlight Express」のサビに「Love Forever」のコーラス(?)が入っていた。
初めてハコムスを見たときのブログにも書いたと思うんだけど「Moonlight Express」はある意味再発見した曲だった。
何気なくそれまでもずっと聴いていた歌だけれど、ハコムスが披露しているのを見て、振りから世界観を感じて、改めていい歌だなと思った曲。
今回CDになったのがすごく嬉しいです。
この歌って決してCoCoの中で目立った曲ではないと思うんですけれど、こうやって掘り起こしてくれる人がいて、
新しく知って、好きになってくれる人がいるのかもしれない思うと、ハコムスには感謝しかない。
ここでゲストの宮前真樹が登場。頭にはハコムスと同じサングラスが。
アイドル当時の真樹ちゃんといえばショートカット。数年前までは短かった髪も今は長くなっている。
それでもあの頃の面影が残っていて、今でもすごくきれいだった。
ちょうど今から10年前に真樹ちゃんに会ったこと、話したことはあるんだけど、歌を聴くのは今回が初めてだった。
真樹ちゃんとのコラボはまず「夏の友達」
「夏の友達」の歌詞、ワーゲン(商品名)をNHKじゃ歌えないから「コイン洗車からピカピカで行こうよ」と歌ったことがあったり、
後の「乙女のリハーサル」はステップが出来なかったという話をしていた。
どちらも知っていたことだけど、まさか2018年にもなってご本人の口からそんな思い出が聞けるとは思わず、人生なにがあるかわからないなーと思った。
途中質問コーナーがあり、ハコムスからの質問に真樹ちゃんが答えていた。
Q.大変だったこと、逆に楽しかったことはなんですか?(吉田)
A.みんなと同じ学生だったのでとにかく眠かった。お腹がすいた。ツアーでいろんなとこをまわって楽しかった。
Q.可愛さの秘訣は?(塩野)
A.好きなことをすること。
このとき「みんな(オタク)も今好きなことしてるからキラキラしてるよね!」に対して、
美桜ちゃんが「キラキラっていうかギラギラしてるよ」と言っていて、こういうつっこみもあと少しで聞けなくなるのかと思うと寂しい。
Q.当時のアイドルのことを思って変だなと思うことは?(阿部)
A.今みたいに携帯もSNSもなかったから情報が少なかった。なのに毎回CDを買ってくれたり見に来てくれる人がいた。
当時は当たり前と思っていたけれど、思い返せば本当にありがたかった。
今はすごくアイドルが多くて、SNSとかで傷つくこともあると思うけれど、ここにいる人たち(オタク)はみんなの味方だから。
Q.ソロになって大変だったこと、よかったことは?(鉄戸)
A.トーク中に「ね?」みたいに話を振る相手がいない。いいことも悪いことも自分に返ってくる。
そんな感じかな?
最後に「乙女のリハーサル」から今回初披露の「EQUALロマンス」。
今回初披露の曲は美桜ちゃんの卒業が近いので「思い出がいっぱい」か「だから涙と呼ばないで」かなーと勝手に予想していたがはずれ。
イントロで「EQUALロマンスかぁ〜〜〜〜!!!」と思い、なんかもういろいろな想いが溢れてきて泣きそうだった。
真樹ちゃんが「♪あなたの指先が〜」のところでお馴染みの振りをしていて、もう我が身に染み付いていて自然と手が動いていた。
何度聴いたかわからない、何度ビデオを見たかわからない定番曲を本人歌唱で聴けてもう悔いはない。
「EQUALロマンス」今回で終わらずまた歌ってほしいなーーー。
真樹ちゃんはあの振りをやってほしいというのと、「せーの」「「「ダーリン!」」」も継承してほしいとのこと。
自分たちの歌を25年とか経って歌ってもらえるということは嬉しいし、他のメンバーや当時のスタッフ、曲を作ってくれた人も喜んでいると思うとのこと。
他にも沢山いい歌があるので歌ってほしい、「シャボンのため息とかねっ!」とさりげなく自分の曲をアピール。
ハコムスに似合う曲ということで幹代ちゃんの「行かないで夏休み」を勧めていた。
真樹ちゃんの口から「幹代ちゃん」「りえこ」という名前が聞けたことが些細なことだけど嬉しかった。
こうしてわたしの新旧好きなアイドルが共演という夢のようなステージは終わった。
今日までがんばって生きてきてほんとうによかったと思った。
古いものを追いかけていて、報われることって正直少ないけど、
こうして本人が「元アイドル」という立場でステージに立って歌ってくれて素直に嬉しく思えた。
「あの頃のきれいな記憶のままでいてほしい」という思いがないというわけではないけれど、それでもやっぱり嬉しかった。
わたしが日頃からQlairに会いたい会いたいと鬱鬱してるのを思うと、こうして昔のアイドルがまた歌ってくれるのってすごいよね。
真樹ちゃん出てくれてありがとう。ハコムスの運営さんブッキングしてくれてありがとう。
今回のRespect for CoCoは本当に特別な気持ちで参加させていただいたんだけど、本当に参加出来てよかった。
素敵な会場で、生バンドで、ゲストまでいて。ほんとプレミアムな公演でした。
こうしていつも楽しませてくれるハコムスの運営さんには本当に感謝です。
ハコムスのこと好きになったよかったなーーっていつも思ってるよ。
ありがとうありがとう。
いつかRespect for Qlairが見たいなーーーーー(無理)
ハコムスが歌う「Moonlight Express」を聴きながら。