Mのブログ(仮)

生まれる時代をちょっと間違えたかもしれないアイドルオタクの人生

放課後プリンセス「秘密のティアラとジェラート」を聴いて

こんばんは、Mです。

 

もう結構前の話なんですけど、2年前の夏、初めてTIFというものに行きました。
そもそもTIFというイベントが毎年行われていたことすらその時に初めて知ったので、せっかくの機会なのでいろんなアイドルを見ようと計画を立てました。
そのとき少しだけ見て印象に残ったのが「放課後プリンセス」。
後ほど調べてタイトルを知ったのですが「ジュリエット」を歌っている姿がめちゃくちゃ可愛かったのをよく覚えています。

 

アイドル然としたアイドルが好きなので、「放課後プリンセス、気になる、気になる……」と思いながらも、手を出せばハマってしまいそうで怖い、と好奇心に蓋をし、ちょっくらYou Tubeで少し見る程度に留めていましたが、先日ようやく、今更すぎかもしれませんが、アルバム「My Princess」を購入しました。

 

わたしが「放課後プリンセス」について知っていることは、16時を境に衣装が制服からドレスに変わること、他のアイドルに比べて年齢層が少し高いところ、研究生みたいな方がいるということ。ほんとうにこの程度の知識と、曲を2、3曲知っているくらいです。メンバーの方の顔と名前すら頭に入っていないので、純粋に楽曲に触れた感想を述べさせていただきます。

二月革命』『三月革命』という歌詞が印象的な「純白アントワネット」に始まり、白雪姫やマーメイドなどプリンセスをテーマにした曲や、隣の席になった女の子を好きになる『隣の席のプリンセス』など学校生活にちなんだ曲で構成されていて、「放課後プリンセス」というグループ色が色濃く漂う楽曲にコンセプトのブレなさを感じます。ちょっとチャイニーズな感じの曲とかもあって飽きさせないですね。

 


その中でも特に印象的だったというか、衝撃を受けたのが一番最後に収録されている「秘密のティアラとジェラート」です。

この、「とりあえず可愛らしいものと甘いものを足しときゃいいだろ」みたいなありがちなタイトル。正直わたしは得意じゃないので、あまり自分から近づかないタイプ。この曲はYou Tubeでも見たこと聴いたことなくて、アルバムを購入して初めて聴きました。

「秘密のティアラとジェラート」というタイトルから、勝手に『女の子は宝石とあま~いお菓子でできてるのよ♡』『溶けないうちに めしあがれ♡』みたいなアイドルソングあるあるを想像していたのですが、終盤の壮大なスケールと、それとは真逆の切ない歌詞に衝撃を受けました。

 

「なんかすごい歌かも」と思い、歌詞カードを見ても、そもそもうまく歌詞が解釈できない。調べるとどうやらこの曲は「ローマの休日」がテーマのようです。
映画はあんまり見ないので「ローマの休日」も見たことがなかったのですが、あらすじを読んでなるほどなと思いました。

わたしなりの解釈なので間違っていたらごめんなさい。
お城(宮殿?)での生活に退屈していたプリンセスが憧れのローマの街へ飛び出す、
そこで出会った男性と1日だけの恋におちる。そんな歌。
自分の身分(=ティアラ)を隠しながら食べたジェラートのように、甘くておいしい時間、リミットのある恋は溶けていく。
ありがちといえばありがちなストーリーですが、この歌詞についたメロディーがまたゴージャスできらびやかで高貴。なのに切ない。すごい。

 

自由へ憧れを抱いているお姫様のときは一人称が「わたくし」だったのに、
いざ街へ出て行けば「わたし」へと一人称が変わっているのもすごい!
そして最後また「わたくし」にもどる!表現がうまい!
ティアラとTear Loveをかけてるのもいい!

2番が終わって、間奏~最後のサビなんかはもはやミュージカルでも見せられているかのような空気感。
ただの可愛らしい歌ではなかった。
「さあ、皆(みな) 下がりなさい」の歌詞から身分の高さがわかる。
こんな高貴なプリンセスでも、たった1日だけの恋をして、今日が思い出に変わって、その思い出を胸に未来を生きていく。ふつうの女の子。
どこか、初めから全てを諦めていたような潔さが切ない。かっこういい。
自分だけの王子様に出会って、1日だけの恋をして。可愛くなったのでもなく、きれいになったのでもなく、強くなったというのがもうね。いい。

ものすごく歌の上手い方と、特徴のあるアニメ声の方がいて、第一印象ではある意味浮いているように聞こえるんだけど、聴けば聴くほどそのお二方の声がものすごくいい味を出していて癖になります。
最後の「あなたにも見えるかしら」が声がかわいいだけじゃなくて絶妙。切なさ、寂しさ、いとおしさ、いろんな感情を読み取れます。

 

それで極めつけはこれ。


放課後プリンセス『秘密のティアラとジェラート』 @Zepp DiverCity


こちらの動画を見て、最初は衣装が「なんか曲のイメージと違う」と思っていたんですけど、後にローマの休日のアン王女をイメージしたものだと気づき、なるほどなと。

 

そして終盤!!衣装が!!ドレスになった!!

 

なんかよくわかんないけど素晴らしすぎて大号泣してしまいました。
すごい!!放課後プリンセスとか全然よく知らないけどこの歌すごい!!!!うつくしすぎる。感動した。曲も振りも衣装も、このきらびやかな世界観が素晴らしすぎる。
こういう衣装チェンジはこのグループにとってはよくあることなのかもしれませんが、このタイミングでのドレスへの変化にめちゃくちゃ感動した。すごい。好き。可愛さも気高さも兼ね揃えてる感がすてき。
最後にティアラを被せるところも最高。

 

わたしアイドルのこういうところが大好きだよ。
別に泣けるいい歌でも感動的な内容の歌でもないけど、なんかよくわかんないけど素敵すぎて泣けてくる。
歌っているアイドルたちだけでなく、この曲を作った方や衣装を作った方、この演出を考えた方に心から感謝したい!

なにがすごいのか自分でもうまく説明できないけれど
「秘密のティアラとジェラート」というタイトルに裏切られた感がすごい。
手元に映像がほしい。MVフルで見てみたいから(You Tubeにはショート.verのみ)DVD付きのシングル買おう。

この歌、一度生で見てみたいなー……。どこに行ったら見れるのかとか全然知らないけど。
なにも知らない人間が見に行くのもおこがましいけれど、放課後プリンセスのステージを一度ちゃんと見てみたいと心から思った。
そう思ってたらまた2年くらい時間が空いてしまうのかもしれないけど。


余談ですがリーダー(?)の小田桐奈々さん、年齢がわたしの一学年上ですね。
アイドルというのは若い女の子の職業というイメージですが、年の近い方がまだ「アイドル」としてバリバリ輝いておられるのを見るとなんだか勇気が出ます。
自分がアイドルになりたいという意味ではなくて、まだなんでもできるんだなっていう意味でね。

 

こういう大好きになれる歌に出会えた瞬間は何度体験しても幸せです。
これからも好きな歌をたくさん発掘していきたい。

 

あいかわらず日本語があれだけど、読んでくれた方、ありがとう。