Mのブログ(仮)

生まれる時代をちょっと間違えたかもしれないアイドルオタクの人生

CoCoとハコムスと私

こんばんは、Mです。

 

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ハコイリ♡ムスメ プレミアムライブツアー「Respect for CoCo」に参加してきました。


今でこそわたしは重度のQlairのオタクですが、
一番最初に好きになったアイドルがCoCoであり、わたしのアイドルオタク人生はCoCoからはじまりました。

わたしは乙女塾をリアルタイムで通ってきた人たちより少し下の世代で、
ちょうどCoCoが活動している頃に生まれました。
CoCoを知ったのは2006〜2007年くらい、高校生のときです。
その頃はすでに動画サイトが存在していて、You Tubeだかニコ動だかでCoCoを知ったのが全てのはじまりになります。
わたしはスーパードルフィーとかプーリップとかお人形が好きで、
自分のドールにアイドルみたいな服が作りたくて、デザイン参考になるようなアイドルの動画を探していたんだと思う。
そこで知ったのが名前も知らなかった「CoCo」というグループ。
CoCoはとにかくまず衣装が可愛くて、いろいろ調べているうちに衣装だけでなくCoCo自体にハマっていった。

それまでわたしは「アイドル」というものにイマイチ馴染みがありませんでした。
そもそも子供の頃に「アイドル」と呼ばれる人がそんなに多くなかったと思っている。
小学生の頃にモーニング娘。がすごく流行っていてわたしも好きだったけれど
わたしはそれを「アイドル」と認識していなかったんだなとあとから気付きました。
ジャ二ーズとか男性アイドルもそこまで興味がなくて、芸能人よりも漫画やアニメが好きで、アニメとか声優の曲ばかり聴いていた。

そんな二次元オタクでコスプレとお人形遊びに必死だった高校生が
なぜかCoCoという自分が生まれた頃に活動していたアイドルを知ってしまって世界が一変しました。

今思うと入り口がCoCoでよかったと思う。
これがもう少しマイナーなアイドルだったらメゲていたと思う(笑)
CoCoのCDはありがたいことにBOOK OFFで安く買えて、写真集も100円とかで売られていた。
ビデオも比較的手に入りやすく、わりとポンポンポンと手元に集まっていた。
足を伸ばして大阪の日本橋に行けば、今は無き「サニーサイド」というアイドルショップがあって
コンサートのグッズなんかがほんの少しだけ売られていた。
あとこれくらいの時期はちょうど「Myコレ」など廉価版ベストが出揃っていた時期で
近所のCDショップに普通に並んでいたので、取っ付きやすかった。
それから中嶋美智代堀川早苗ribbon、という風に掘り深めていって最終的に乙女塾のオタクになった。

おもしろかったのは自分の知らないところで、実はそれらに触れていたことがあったということ。
「EQUALロマンス」ってデジキャラットの曲かと思っていたらもともとはCoCoだったんだ、とか。
こち亀に声優として出ていて「毎日、ノープロブレム」を歌ってたのは三浦理恵子だったんだ、とか。
飛べ!イサミって中嶋美智代だったんだ、とか。
自分の知らないところで、密かに乙女塾と関わっていたんだなーと。

純粋にCoCoの音楽を好きになったというのもあるけれど、
普通に生きていたら出会わないであろうもの、同世代の人たちが知らない世界を少しずつ知っていく感覚が、
当時ものすごく楽しくて面白くて仕方なかった。自分だけが知ってる特別なようなものに思えた。
多分その頃ってAKBの名前が少しずつ広がってきてる頃だったと思うんだけど、秋葉原なんて遠くの世界で起こっていることよりも平成初期のアイドルたちに夢中だった。
今考えれば新幹線に飛び乗れば行ける、秋葉原の方が全然近いのにね。平成初期は遠すぎる。

昭和のアイドルまで範囲を広げたり、レコードを聴くようになったのはそれよりもう少しあとの話。
わたしはなかなか乙女塾外に出られないというか、それだけで十分楽しくて、
平成初期のアイドルが好きというよりも「乙女塾」が好きだった。
だから高橋由美子とか西野妙子とか聴くようになったのももっとあとなんだよね。
乙女塾の次に好きになったのはなぜか若林加奈だったと記憶している。

そんなこんなでわたしにとってCoCoはすごく大好きで特別な存在なんですけど。
全てのきっかけとなったCoCoと、今好きなアイドルが共演するライブというのはかなり感慨深かったです。


新宿KENTOSはなんかアメリカンな感じのオシャレな会場で、整理番号はよくなかったけれどわりと見やすい位置に座ることが出来ました。
食事に並ぶ列がすごかったので、あとでいいやと思ってたら同じテーブルの方々が沢山持ってきてくださったのでご一緒にいただきました。本当にありがとうございます。

ハコムスは平日定期公演で二度「Respect for xxx公演」をしているけれど、今回はプレミアムということで生バンド。
アイドルのライブで生バンドというのは珍しいので個人的にはすごく嬉しいところ。
チケット代は13,000円と値段だけ聴くとものすごく高く感じるけれど、
食事・ドリンク付き、アルバム付き、その日限定のCD付き、10ショット撮影付き(今日はのんちゃんお休みで9ショット)、と盛りだくさんな内容。
衣装もツアー限定のオールディーズ風。まさにプレミアムなライブです。

ステージに並ぶ8本のスタンドマイク、「君の歌 僕の歌」からライブはスタート。
音楽のこと、楽器のことは全然わからないんだけど(ごめんなさい)、生バンドいいっ!!
いつも聴いている歌でもまた違うものに聴こえます。
スタンドマイクなのでダンスはなくその場でできる簡単な手振りのみですが、
今日は見せるハコムスというよりも「聴かせるハコムス」という感じで、歌により一層力が入っているように感じます。

続いて美桜ちゃんが一番好きだという「なぜ?」とMVも公開された「はんぶん不思議」。
わたしが初めて行ったハコムスは一回目の「Respect for CoCo」なんですけど
その時に美桜ちゃんが「カバーしているアイドルさんの中でCoCoさんの歌が一番好き」と言っていて、それをすごく嬉しく思ったことを思い出しました。
こうして好きになってもらえるとファンとして嬉しい限り!
はんぶん不思議」は「♪反対の」『パンパンッ』「♪気持ちだけが」『パンパンッ』と手拍子が。

「水平線でつかまえて」「約束のポニーテール」を三浦理恵子曲を二曲続けて。
水平線で美桜ちゃんがサングラスかけているのが可愛かった。
約束のポニーテールの虹ちゃんの歌い出しが、何度聴いても三浦理恵子を彷彿とさせる。
虹ちゃん、ただ声が可愛いだけで終わらず、すごく歌える人になってきているのでこれからがすごく楽しみ。

続いて今回特典CDとなった「Moonlight Express」、今期の新カバー「無言のファルセット」。
「Moonlight Express」のサビに「Love Forever」のコーラス(?)が入っていた。
初めてハコムスを見たときのブログにも書いたと思うんだけど「Moonlight Express」はある意味再発見した曲だった。
何気なくそれまでもずっと聴いていた歌だけれど、ハコムスが披露しているのを見て、振りから世界観を感じて、改めていい歌だなと思った曲。
今回CDになったのがすごく嬉しいです。
この歌って決してCoCoの中で目立った曲ではないと思うんですけれど、こうやって掘り起こしてくれる人がいて、
新しく知って、好きになってくれる人がいるのかもしれない思うと、ハコムスには感謝しかない。

ここでゲストの宮前真樹が登場。頭にはハコムスと同じサングラスが。
アイドル当時の真樹ちゃんといえばショートカット。数年前までは短かった髪も今は長くなっている。
それでもあの頃の面影が残っていて、今でもすごくきれいだった。
ちょうど今から10年前に真樹ちゃんに会ったこと、話したことはあるんだけど、歌を聴くのは今回が初めてだった。

真樹ちゃんとのコラボはまず「夏の友達」
「夏の友達」の歌詞、ワーゲン(商品名)をNHKじゃ歌えないから「コイン洗車からピカピカで行こうよ」と歌ったことがあったり、
後の「乙女のリハーサル」はステップが出来なかったという話をしていた。
どちらも知っていたことだけど、まさか2018年にもなってご本人の口からそんな思い出が聞けるとは思わず、人生なにがあるかわからないなーと思った。

途中質問コーナーがあり、ハコムスからの質問に真樹ちゃんが答えていた。

Q.大変だったこと、逆に楽しかったことはなんですか?(吉田)
A.みんなと同じ学生だったのでとにかく眠かった。お腹がすいた。ツアーでいろんなとこをまわって楽しかった。

Q.可愛さの秘訣は?(塩野)
A.好きなことをすること。
このとき「みんな(オタク)も今好きなことしてるからキラキラしてるよね!」に対して、
美桜ちゃんが「キラキラっていうかギラギラしてるよ」と言っていて、こういうつっこみもあと少しで聞けなくなるのかと思うと寂しい。

Q.当時のアイドルのことを思って変だなと思うことは?(阿部)
A.今みたいに携帯もSNSもなかったから情報が少なかった。なのに毎回CDを買ってくれたり見に来てくれる人がいた。
 当時は当たり前と思っていたけれど、思い返せば本当にありがたかった。
 今はすごくアイドルが多くて、SNSとかで傷つくこともあると思うけれど、ここにいる人たち(オタク)はみんなの味方だから。

Q.ソロになって大変だったこと、よかったことは?(鉄戸)
A.トーク中に「ね?」みたいに話を振る相手がいない。いいことも悪いことも自分に返ってくる。

そんな感じかな?

最後に「乙女のリハーサル」から今回初披露の「EQUALロマンス」。
今回初披露の曲は美桜ちゃんの卒業が近いので「思い出がいっぱい」か「だから涙と呼ばないで」かなーと勝手に予想していたがはずれ。
イントロで「EQUALロマンスかぁ〜〜〜〜!!!」と思い、なんかもういろいろな想いが溢れてきて泣きそうだった。
真樹ちゃんが「♪あなたの指先が〜」のところでお馴染みの振りをしていて、もう我が身に染み付いていて自然と手が動いていた。
何度聴いたかわからない、何度ビデオを見たかわからない定番曲を本人歌唱で聴けてもう悔いはない。
「EQUALロマンス」今回で終わらずまた歌ってほしいなーーー。
真樹ちゃんはあの振りをやってほしいというのと、「せーの」「「「ダーリン!」」」も継承してほしいとのこと。

自分たちの歌を25年とか経って歌ってもらえるということは嬉しいし、他のメンバーや当時のスタッフ、曲を作ってくれた人も喜んでいると思うとのこと。
他にも沢山いい歌があるので歌ってほしい、「シャボンのため息とかねっ!」とさりげなく自分の曲をアピール。
ハコムスに似合う曲ということで幹代ちゃんの「行かないで夏休み」を勧めていた。
真樹ちゃんの口から「幹代ちゃん」「りえこ」という名前が聞けたことが些細なことだけど嬉しかった。

こうしてわたしの新旧好きなアイドルが共演という夢のようなステージは終わった。
今日までがんばって生きてきてほんとうによかったと思った。

古いものを追いかけていて、報われることって正直少ないけど、
こうして本人が「元アイドル」という立場でステージに立って歌ってくれて素直に嬉しく思えた。
「あの頃のきれいな記憶のままでいてほしい」という思いがないというわけではないけれど、それでもやっぱり嬉しかった。
わたしが日頃からQlairに会いたい会いたいと鬱鬱してるのを思うと、こうして昔のアイドルがまた歌ってくれるのってすごいよね。
真樹ちゃん出てくれてありがとう。ハコムスの運営さんブッキングしてくれてありがとう。

今回のRespect for CoCoは本当に特別な気持ちで参加させていただいたんだけど、本当に参加出来てよかった。
素敵な会場で、生バンドで、ゲストまでいて。ほんとプレミアムな公演でした。
こうしていつも楽しませてくれるハコムスの運営さんには本当に感謝です。

ハコムスのこと好きになったよかったなーーっていつも思ってるよ。
ありがとうありがとう。
いつかRespect for Qlairが見たいなーーーーー(無理)

 

 

ハコムスが歌う「Moonlight Express」を聴きながら。